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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【データベース】万が一に備える!バックアップの3大方式|情報処理問題1000本ノック


データベースの運用において、データのバックアップは命綱です。バックアップにかかる「時間」と、復旧(リストア)にかかる「手間」のバランスを考えた3つの方式を整理しましょう。

1. 問題:バックアップの運用と種類

【 問題 】 データベースのバックアップ方式において、前回のバックアップの種類(フル、差分、増分)に関わらず、「最後に行ったバックアップ以降に追加・変更されたデータ」のみを抽出して保存する方式を何と呼ぶでしょうか?

① フルバックアップ   ② 差分バックアップ   ③ 増分バックアップ   ④ 累積バックアップ

2. 正解:データ管理・運用に関する正解

正解: ③ 増分バックアップ

3. 解説:何を基準に「差」をとるか

バックアップには、すべてのデータをとる「フル」と、一部をとる「差分」「増分」があります。特に「差分」と「増分」の違いが試験で最も狙われます。

【図解:バックアップ方式の比較】

フルバックアップ
・基準:なし(すべて)
・特徴:時間はかかるが、これ1つで復旧可能。

差分バックアップ(Differential)
・基準:「最後のフルバックアップ」からの変更分。
・特徴:復旧には「フル + 最新の差分1つ」が必要。

増分バックアップ(Incremental)
・基準:「前回のバックアップ(種類問わず)」からの変更分。
・特徴:バックアップ時間は最短。ただし復旧には「フル + 以降のすべての増分」が必要。
[ メリット・デメリットの比較 ]
増分:毎日のバックアップデータ量は少ないが、復旧時にいくつものファイルを順に適用する手間がかかる。
差分:日を追うごとにバックアップデータ量は増えるが、復旧はフルと差分の2ステップで済む。

1. 理解のコツ: 「増分」は直前のバックアップからのバトンタッチ、「差分」は常に親玉(フル)との比較、と覚えましょう。試験問題で「前回のバックアップ以降」とあれば増分、「フルバックアップ以降」とあれば差分です。
2. 試験対策の視点: リストア(復旧)の手順についてもよく問われます。「フル + 増分1 + 増分2…」といった順番を間違えないようにしましょう。また、ログファイルを用いた「ロールフォワード」との組み合わせも頻出テーマです。


4. まとめ

「前回のバックアップからの変更分だけを保存する」。これが増分バックアップです。ストレージ容量を節約できる反面、復旧手順が複雑になるというトレードオフの関係をしっかり押さえておきましょう!




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【基礎理論】データの並び順が違う?「エンディアン」の仕組み|情報処理問題1000本ノック

コンピュータが複数バイトのデータをメモリやディスクに保存する際、その「並べる順番」には2通りの方式があります。データの「頭」から置くか、「お尻」から置くか。この違いを正しく理解しましょう。

1. 問題:数値データの格納順序

【 問題 】 複数バイトで構成される数値データをメモリやディスクに格納する際、数値の最上位バイト(MSB側)から順に配置する方式を何と呼ぶでしょうか?

① ビッグエンディアン   ② リトルエンディアン   ③ ミドルエンディアン   ④ バイエンディアン

2. 正解:バイトオーダーに関する正解

正解: ① ビッグエンディアン

3. 解説:頭から並べるか、逆から並べるか

エンディアン(Endian)は、バイトオーダーとも呼ばれます。例えば「0x12345678」という4バイトのデータを保存する場合、方式によって並び順が真逆になります。

【図解:メモリ上の並び順イメージ】
データ:[12][34][56][78]

ビッグエンディアン(人間が書く順と同じ)
[12] → [34] → [56] → [78]
(最上位の「12」から順に置く)

リトルエンディアン(逆順)
[78] → [56] → [34] → [12]
(最下位の「78」から順に置く)
[ 特徴と採用例 ]
ビッグエンディアン:ネットワークプロトコル(TCP/IPなど)で標準的に使われます。人間にとって読みやすい順序です。
リトルエンディアン:x86系プロセッサ(Intel/AMD)などで広く採用されています。下位桁の計算がしやすいというコンピュータ側のメリットがあります。

1. 理解のコツ: 「ビッグ」は「大きな桁(上位)が先」、「リトル」は「小さな桁(下位)が先」と覚えましょう。ネットワーク通信ではビッグエンディアンが標準(ネットワークバイトオーダー)であることも重要なポイントです。
2. 試験対策の視点: 「最上位バイトから」というキーワードが出ればビッグエンディアンです。異なるエンディアンを持つ機種間でデータをやり取りする際には、このバイト順を入れ替える処理が必要になる、という文脈でも出題されます。


4. まとめ

「データの並び順の決まり」。これがエンディアン(バイトオーダー)です。一見地味な違いですが、異なるシステム間でデータを正しく受け渡すための、非常に重要な共通ルールであることを押さえておきましょう!



【セキュリティ】数学的困難さを利用!「エルガマル暗号」の正体|情報処理問題1000本ノック


公開鍵暗号には、いくつかの有名なアルゴリズムがあります。それぞれが「解くのが難しい数学の問題」をベースにしていますが、今回はその一つ「エルガマル暗号」を攻略しましょう。

1. 問題:離散対数問題を利用した暗号

【 問題 】 公開鍵暗号方式の一つで、有限体における「離散対数問題」を解くのが非常に困難であることを安全性の根拠としている暗号方式はどれでしょうか?

① RSA暗号   ② エルガマル暗号(ElGamal)   ③ AES   ④ 共通鍵暗号

2. 正解:公開鍵暗号のアルゴリズムに関する正解

正解: ② エルガマル暗号(ElGamal)

3. 解説:数学の難問と暗号のペアを覚える

公開鍵暗号は、計算に膨大な時間がかかる「数学の壁」に守られています。試験対策としては、以下の「問題」と「暗号名」のペアを丸暗記しておくのが最も効率的です。

【必勝!暗記セット表】

離散対数問題(りさんたいすう)
  ⇒ エルガマル暗号 / ディフィー・ヘルマン鍵共有 (DH)

素因数分解問題(そいんすうぶんかい)
  ⇒ RSA暗号

楕円曲線上の離散対数問題
  ⇒ 楕円曲線暗号 (ECC)
[ 関連用語の整理 ]
RSA暗号:桁数の大きな素数の掛け算は簡単だが、分解(素因数分解)は難しいことを利用。
AES:現代の標準的な共通鍵暗号方式。数学的困難さではなく、複雑な置き換え(撹乱)を利用。
一方向性関数:逆計算が極めて困難な関数の総称。これらが暗号の基礎となっています。

1. 理解のコツ: 離散対数問題そのものを計算できるようになる必要はありません。「離散対数 = エルガマル」という反射神経を鍛えるだけで、試験の得点源になります。名前が少し覚えにくいですが、「エルガマルは、離散(りさん)が得意」とこじつけて覚えるのも手です。
2. 試験対策の視点: 公開鍵暗号の問題では、誤答の選択肢に「RSA」や「AES」が並ぶのが定番です。問題文に「離散対数」という言葉が含まれているか、あるいは「素因数分解」が含まれているかを瞬時に見分けるのが合格への近道です。


4. まとめ

「離散対数問題の困難性を安全性の根拠にする」。これがエルガマル暗号の最大の特徴です。暗号の世界は、こうした「解くのが絶望的に難しいパズル」によって支えられていることを押さえておきましょう!



【セキュリティ】特定の標的を狙い撃ち!「スピアフィッシング」の脅威|情報処理問題1000本ノック


不特定多数にバラまくメールではなく、特定の組織や個人を「槍(スピア)」で突くように狙い撃ちにする。巧妙に進化したフィッシング詐欺の手口を正しく理解しましょう。

1. 問題:ターゲットを絞ったフィッシング攻撃

【 問題 】 特定の組織、団体、または個人を標的とし、業務に関係があるような件名や送信元を装って、偽のウェブサイトへ誘導したり、ウイルスを感染させたりする攻撃手法を何と呼ぶでしょうか?

① アドウェア   ② スピアフィッシング   ③ ランサムウェア   ④ スキミング

2. 正解:標的型攻撃に関する正解

正解: ② スピアフィッシング

3. 解説:信頼を悪用する「槍」の攻撃

スピアフィッシングは、攻撃者が事前にターゲットの組織構成や取引先などを調査した上で行われます。「取引先からの請求書」や「社内のシステム更新のお知らせ」といった、受信者が思わず開いてしまうような自然な内容を装うのが特徴です。

【図解:通常とスピアの違い】

通常のフィッシング(地引き網型)
・不特定多数に同じメールを送る。
・「銀行の口座確認」など、誰にでも当てはまりそうな内容。

スピアフィッシング(一本釣り型)
・特定の組織(例:〇〇株式会社の経理部)を狙う。
・「〇月分の出張精算について」など、ターゲットに特化した内容。
[ 関連用語の整理 ]
ホエーリング (Whaling):スピアフィッシングの中でも、特に組織の経営幹部(大物=クジラ)を狙うもの。
標的型攻撃メール:スピアフィッシングを含む、特定の対象を狙った攻撃メールの総称。
ソーシャルエンジニアリング:人間の心理的な隙やミスを突いて情報を盗み出す手法。

1. 理解のコツ: 網で魚をまとめて捕るのが「フィッシング」、狙った獲物を槍で突くのが「スピア(槍)フィッシング」です。中身が自分に関係あることなので、セキュリティ意識が高い人でも騙されやすい、非常に危険な攻撃です。
2. 試験対策の視点: 「特定の組織」「特定の個人」という限定的なキーワードが出たらスピアフィッシングを選びましょう。また、これらは「標的型攻撃」の一環として行われることが多いため、組織的な防御(不審なメールの報告訓練など)の重要性とセットで問われます。


4. まとめ

「標的を絞り込み、信頼関係を装って情報を盗む」。これがスピアフィッシングの本質です。技術的な対策だけでなく、情報の受け手側が「常に疑いを持つ」というリテラシーが求められる攻撃であることを押さえておきましょう!



【セキュリティ】送信元を偽装する!「IPスプーフィング」の仕組み|情報処理問題1000本ノック


ネットワーク通信の信頼性を揺るがす「なりすまし」。その代表格であるIPスプーフィングの仕組みと、攻撃の狙いを正しく理解しましょう。

1. 問題:IPアドレスを偽装する攻撃

【 問題 】 攻撃者が自分のコンピュータのIPアドレスを、信頼されている他のコンピュータのIPアドレスなどに偽装し、不正なパケットを送りつける攻撃手法はどれでしょうか?

① DNSポイズニング   ② IPスプーフィング   ③ ボットネット   ④ インジェクション

2. 正解:ネットワークセキュリティに関する正解

正解: ② IPスプーフィング

3. 解説:「なりすまし」による信頼の突破

スプーフィング(Spoofing)とは「なりすまし」という意味です。IPスプーフィングは、IPパケットの送信元IPアドレスを偽り、標的のシステムを欺く手法です。これにより、特定のIPアドレスからの通信しか許可していないファイアウォールなどを突破しようとします。

【図解:IPスプーフィングのイメージ】

[攻撃者] --- (偽の送信元: 192.168.1.10) ---> [標的サーバ]

・標的サーバは「あ、信頼している端末(1.10)からの通信だ」と誤解して受け入れてしまいます。
・主に**DDoS攻撃の踏み台**や、**DoS攻撃の身元隠蔽**、**セッションハイジャック**の下準備として使われます。
[ 他の選択肢の整理 ]
DNSポイズニング:DNSサーバに偽の情報を覚え込ませ、偽サイトへ誘導する攻撃。
ボットネット:ウイルス感染により乗っ取られた大量のコンピュータ群。
インジェクション:SQLなどの命令文を注入し、データベースを不正操作する攻撃。

1. 理解のコツ: 犯人が「偽造した名刺」を使って、ガードマン(フィルタリング)を通り抜けるようなイメージです。現代では、TCPの3ウェイ・ハンドシェイクを完了させるのは難しいですが、UDPを用いたDDoS攻撃(リフレクション攻撃)などで依然として悪用されています。
2. 試験対策の視点: 「IPアドレスを偽装」「なりすまし」というキーワードが出たらIPスプーフィングです。対策として「入口対策(外部から内部IPを名乗るパケットを捨てる)」や「出口対策(内部から外部へ、自組織以外のIPを名乗るパケットを外に出さない)」も併せて出題されます。


4. まとめ

「送信元IPアドレスを偽り、信頼された通信を装う」。これがIPスプーフィングです。ネットワークの基本的な信頼関係を逆手に取った攻撃であることを押さえておきましょう!



【プロジェクト管理】タスクを分解して管理する!「ワークパッケージ」の定義|情報処理問題1000本ノック


プロジェクトの全体像を把握し、漏れなく管理するために欠かせないWBS(Work Breakdown Structure)。その「一番端っこ」にある最小単位を正しく理解しましょう。

1. 問題:WBSにおける作業の最小単位

【 問題 】 プロジェクトの全作業を階層的に分解したWBS(作業分解構成図)において、これ以上分解せず、コストやスケジュールを個別に見積もり・管理することが可能な最小単位の階層を何と呼ぶでしょうか?

① アクティビティ   ② ワークパッケージ   ③ マイルストーン   ④ クリティカルパス

2. 正解:プロジェクトの構成要素に関する正解

正解: ② ワークパッケージ

3. 解説:管理の「箱」をどこまで細かくするか

WBSは大きなプロジェクトを小さな作業に分解していく手法です。その最下層にあるのが「ワークパッケージ」です。ここが明確になって初めて、その作業に「誰が」「いつまでに」「いくらで」取り組むのかを具体的に割り振ることができます。

【図解:WBSの階層構造イメージ】

■ プロジェクト全体(最上位)
  └ フェーズ(要件定義、設計など)
    └ 作業項目(基本設計、詳細設計など)
      └ ワークパッケージ(最下層:管理の最小単位)

※ワークパッケージは、さらに細かい「アクティビティ(行動)」に分解してスケジュールに展開されます。
[ 関連用語の整理 ]
アクティビティ:ワークパッケージを完了させるための具体的な個々の作業(行動)。
マイルストーン:プロジェクト上の重要な節目(納品日や承認日など)。期間は「ゼロ」。
コントロールアカウント:複数のワークパッケージを束ねて管理・測定する単位。

1. 理解のコツ: ワークパッケージは、いわば「担当者に丸投げできるサイズの仕事のパッケージ」です。これ以上大きくても管理が曖昧になり、細かすぎても管理コストが上がってしまいます。一般的には数日〜2週間程度の作業量に設定されることが多いです。
2. 試験対策の視点: 「WBSの最下層」「管理の最小単位」というキーワードが出たら、迷わずワークパッケージを選びましょう。また、WBSを作成することで「作業の漏れ(ヌケ)が防げる」というメリットも併せて頻出します。


4. まとめ

「WBSを構成する、独立して管理可能な最小の作業単位」。これがワークパッケージです。プロジェクトの予算やスケジュールを積み上げるための、もっとも重要な「基礎のブロック」であることを押さえておきましょう!



【システム開発技術】中身を見るか、見ないか?ホワイトボックステストの手法|情報処理問題1000本ノック


プログラムの内部構造(ロジック)に着目して、すべてのルートが正しく実行されるかを確認する「ホワイトボックステスト」。代表的な手法と、混同しやすい手法を整理しましょう。

1. 問題:ホワイトボックステストの手法ではないもの

【 問題 】 次に挙げるテスト手法の中で、ホワイトボックステストの手法に該当しないものはどれでしょうか?

① 命令網羅   ② 判定条件網羅   ③ 同値分割   ④ 条件網羅

2. 正解:テスト手法の分類に関する正解

正解: ③ 同値分割

3. 解説:内部ロジックの「網羅性」がカギ

ホワイトボックステストは、プログラムのソースコード(内部構造)が「どう書かれているか」に基づいてテストケースを作成します。一方、正解の「同値分割」は、内部構造に関わらず「入力と出力」の関係に着目するブラックボックステストの代表的な手法です。

【図解:テスト手法の2大分類】

ホワイトボックステスト(中身を見る)
・プログラムの分岐やループを網羅するのが目的。
・手法:命令網羅判定条件(分岐)網羅条件網羅、複数条件網羅など。

ブラックボックステスト(中身を見ない)
・機能仕様通りに動くかを確認するのが目的。
・手法:同値分割境界値分析、意思決定テーブル、原因結果グラフなど。
[ ホワイトボックステストの網羅基準(例) ]
命令網羅:すべての命令を少なくとも1回は実行する。
判定条件網羅:すべての分岐(Yes/No)を少なくとも1回は実行する。
条件網羅:分岐内の個々の条件式が真・偽の両方を取るように実行する。

1. 理解のコツ: 「〇〇網羅」という名前がついていたら、それはプログラムの中身を隅々までチェックする「ホワイトボックステスト」だと判断してほぼ間違いありません。対して、データをグループ分けして代表値を調べるのが「同値分割」です。
2. 試験対策の視点: 「命令網羅 < 判定条件網羅 < 複数条件網羅」の順でテストの強度が上がる(網羅性が高まる)という関係性もよく問われます。まずは「網羅」はホワイト、「分割・分析」はブラック、という棲み分けを完璧にしましょう。


4. まとめ

「プログラムのロジックを追いかけて、すべての道を通る」。これがホワイトボックステストの本質です。内部構造を知っている開発者が行う単体テストなどで主に使用される手法であることを押さえておきましょう!


【基礎理論】計算精度を脅かす「桁落ち」のメカニズム|情報処理問題1000本ノック


コンピュータで浮動小数点演算を行う際、避けて通れないのが「誤差」の問題です。その中でも、特に対策が必要な「桁落ち」の仕組みを、具体的な数値例とともに整理しましょう。

1. 問題:有効桁数が急激に減少する現象

【 問題 】 浮動小数点演算において、値が非常に近い二つの数値の差を計算したとき、有効桁数が大きく減ってしまう現象を何と呼ぶでしょうか?

① 情報落ち   ② 桁落ち   ③ 丸め誤差   ④ 打切り誤差

2. 正解:数値計算の誤差に関する正解

正解: ② 桁落ち

3. 解説:なぜ「桁」が「落ちる」のか(図解イメージ)

桁落ちは、値が極めて近い数同士の「引き算」によって、上位の桁が互いに打ち消し合い、有効な数字が消えてしまう現象です。

【具体例:有効桁数8桁の計算】

  A = 0.12345678
  B = 0.12345670
-------------------
  A-B= 0.00000008

[ 何が起きたか? ]
1. 元の A と B は、それぞれ「8桁」の正確な数字を持っていました。
2. 引き算をした結果、上位の「1234567」がすべて消滅しました。
3. 残った結果「8」は、有効な数字が**「たったの1桁」**しかありません。
4. コンピュータはこの後、無理やり桁を合わせるために後ろに「0」を補填しますが、それは正確な値ではありません。
[ 誤差の種類の比較表 ]
名称発生するタイミング特徴・キーワード
桁落ち 近い数同士の「引き算」 有効桁数が急激に減る
情報落ち 極端に差がある「足し算」 小さい方の値が無視される
丸め誤差 桁数制限による端数処理 四捨五入、切り捨て、切り上げ
打切り誤差 無限ループや計算の停止 計算を途中で打ち切る

1. 理解のコツ: 桁落ちは「似た者同士のケンカ(引き算)」で起きます。上の桁が全滅して、端っこの数字しか残らないイメージです。逆に情報落ちは「巨人とアリの行進(足し算)」で、アリの存在が消えてしまうイメージで区別しましょう。
2. 試験対策の視点: 「有効桁数が少なくなる」というキーワードがあれば、迷わず「桁落ち」です。高度試験では、この桁落ちを避けるために「公式を変形して引き算を避ける(分子の有理化など)」といったテクニックが問われることもあります。


4. まとめ

「近い数同士の引き算で、信頼できる数字が失われる」。これが桁落ちです。数値シミュレーションや金融計算など、高い精度が求められる現場では、計算の順番一つで結果が変わってしまう恐ろしい現象であることを覚えておきましょう!



【プロジェクトマネジメント】誰がプロジェクトに関わるのか?「ステークホルダー」の定義|情報処理問題1000本ノック


プロジェクトは開発チームだけで完結するものではありません。その成否によって影響を受ける、あるいはプロジェクトに影響を与える全ての人々を正しく把握することが、管理の第一歩です。

1. 問題:プロジェクトにおける利害関係者

【 問題 】 プロジェクトの活動によって利益や不利益を被ったり、あるいはプロジェクトの意思決定や活動に影響を与えたりする可能性がある、顧客、スポンサー、チーム、外部組織などの総称(利害関係者)を何と呼ぶでしょうか?

① プロジェクトオーナー   ② ステークホルダー   ③ エンドユーザー   ④ サプライヤー

2. 正解:プロジェクトマネジメント用語に関する正解

正解: ② ステークホルダー

3. 解説:広範囲にわたる「利害」の把握

ステークホルダー(Stakeholder)とは、日本語で「利害関係者」と訳されます。これには、直接プロジェクトに参加するメンバーだけでなく、資金を出すスポンサー、完成したシステムを使うユーザー、さらには競合他社や近隣住民まで含まれる場合があります。

[ ステークホルダーの具体例 ]
内部:プロジェクトマネジャー、プロジェクトチーム、社内の他部署。
外部:顧客(発注者)、エンドユーザー、外注先(ベンダー)、政府機関。

[ 他の選択肢との違い ]
プロジェクトオーナー:プロジェクトの最終的な責任を持ち、意思決定を行う個人や組織。
エンドユーザー:システムを最終的に実際に操作・利用する人々。
サプライヤー:プロジェクトに必要なリソースやサービスを提供する外部業者。

1. 理解のコツ: 「Stake(かけ金、利害)」を「Hold(持っている)」している人、と覚えると分かりやすいです。プロジェクトの進行を阻む人も、助けてくれる人も、すべて管理対象(ステークホルダー)としてリストアップする必要があります。
2. 試験対策の視点: PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)においても「ステークホルダーの特定」は初期段階の重要プロセスとして定義されています。試験では、誰がステークホルダーに含まれるかといった識別や、彼らの期待値を調整する「エンゲージメント」の重要性が頻出します。


4. まとめ

「プロジェクトから影響を受ける、または与える全ての利害関係者」。これがステークホルダーです。プロジェクトを成功に導くためには、技術だけでなく、彼らとの人間関係の管理が不可欠であることを押さえておきましょう!


【セキュリティ】文字をずらして作る古典暗号!シーザー暗号(シフト暗号)|情報処理問題1000本ノック


歴史上最も有名な暗号の一つ、シーザー暗号。アルファベットを一定の数だけ「ずらす」というシンプルなルールですが、現代の暗号理論の基礎となる考え方が詰まっています。

1. 問題:アルファベットを指定数だけ移動させる暗号

【 問題 】 暗号化の方式のうち、アルファベットなどの文字を、あらかじめ決めておいた一定の数だけ順方向に、あるいは逆方向にずらす(シフトさせる)方式を何と呼ぶでしょうか?

① 転置式暗号   ② シーザー暗号(シフト暗号)   ③ ワンタイムパッド   ④ 公開鍵暗号

2. 正解:暗号化方式の分類に関する正解

正解: ② シーザー暗号(シフト暗号)

3. 解説:ずらすだけのシンプルなルール

シーザー暗号は、古代ローマの軍事指導者ジュリアス・シーザーが使用したとされる暗号です。例えば「3文字ずらす」というルールなら、「A」は「D」に、「B」は「E」に変換されます。このように、特定の規則で文字を置き換えるため、大きな分類では「単一換字式暗号」に属します。

[ シーザー暗号のポイント ]
仕組み:文字をアルファベット順に一定数(鍵の値)だけ移動させます。末尾の「Z」を超えた場合は「A」に戻ってループします。
脆弱性:ずらすパターンは25通り(英文字の場合)しかないため、すべて試す「総当たり攻撃」で簡単に解読されてしまいます。

[ 関連用語の整理 ]
ROT13:シーザー暗号の一種で、ちょうど半分の「13文字」ずらすもの。2回施すと元の文に戻る性質があります。
総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃):考えられるすべての鍵を片っ端から試す解読手法。

1. 理解のコツ: 「ずらす数」が共通の「鍵」になります。送信者と受信者が「今回は3文字ずらそう」と事前に決めておく必要があるため、現代でいう「共通鍵暗号」の極めて原始的な形と言えます。
2. 試験対策の視点: 「単一換字式暗号」の具体例として登場します。また、暗号の強度を議論する際の例として、「鍵空間(鍵の候補数)が極めて小さいため現代では安全ではない」という文脈で引き合いに出されることが多いです。


4. まとめ

「アルファベットを一定数だけずらして作る」。これがシーザー暗号(シフト暗号)の核となる定義です。シンプルゆえに解読も容易ですが、暗号化の基本原理を学ぶには最適なアルゴリズムです。