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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【コンピュータ構成要素】データの保管庫!「DAS・SAN・NAS」の違い|情報処理問題1000本ノック

サーバがデータを読み書きするストレージ(補助記憶装置)には、接続方法によっていくつかの形態があります。システムの規模や用途に応じた使い分けを攻略しましょう。

■ ストレージの接続形態:DAS / SAN / NAS

「どこに繋ぐか」「どうやって認識させるか」という視点で、それぞれの特徴を整理します。

形態特徴と接続方法主な用途
DAS
(Direct Attached Storage)
サーバに直接、専用ケーブル(SASなど)で接続する方式。設定がシンプルで高速。 単体サーバのOSインストール、DBの格納など。
SAN
(Storage Area Network)
ファイバチャネル(FC)などの専用ネットワークでサーバ群とストレージを接続。OSからは「内蔵ディスク(ブロック)」として認識される。 基幹システム、仮想化基盤の共有ストレージなど。
NAS
(Network Attached Storage)
既存のLAN(TCP/IP)に直接接続するストレージ。OSからは「ネットワーク上の共有フォルダ(ファイル)」として認識される。 ファイルサーバ、複数人でのデータ共有など。

試験対策の重要キーワード

  • ブロックレベル vs ファイルレベル:SANは「ブロック単位(HDDそのもの)」でやり取りし、NASは「ファイル単位(共有フォルダ)」でやり取りします。
  • iSCSI(アイスカジー):高価なファイバチャネルの代わりに、一般的なイーサネット(LAN)を使ってSANを構築する技術です。
  • スケーラビリティ:NASやSANはネットワーク経由で容量を拡張しやすく、複数のサーバでストレージを効率よく共有できるメリットがあります。

※DASは「外付けハードディスク」、NASは「社内の共有フォルダ」、SANは「データセンターで使う巨大な仮想ディスクプール」というイメージを持つと、それぞれの役割が分かりやすくなります。

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【コンピュータ構成要素】データの保管場所!「3つのストレージ接続形態」

サーバやPCにストレージ(HDDやSSD)をどのように接続するかによって、アクセス速度や拡張性が大きく変わります。用途に応じた3つの主要な形態を攻略しましょう。

■ ストレージ接続形態の比較表

接続に「ネットワーク」を使うかどうか、またどのような「プロトコル(通信規約)」でやり取りするかがポイントです。

形態接続方法と特徴主なメリット / デメリット
1. DAS (Direct Attached Storage) 直接接続型。サーバやPCにUSB、SAS、SATAなどで1対1で接続します。 ◎ 設定が簡単で安価。 × 他のサーバと共有しにくく、拡張性が低い。
2. NAS (Network Attached Storage) ネットワーク接続型。既存のLAN(TCP/IP)を介して接続します。ファイル共有専用のコンピュータです。 ◎ 複数のOSでファイル共有が容易。 × LANの帯域を消費し、大量のデータ転送には不向き。
3. SAN (Storage Area Network) ストレージ専用ネットワーク。ファイバチャネル(FC)などを用いて、サーバ群とストレージ群を網目状に結びます。 ◎ 超高速、大容量、高信頼。共有が自在。 × 専用のスイッチや配線が必要で、非常に高価。

試験対策の重要キーワード

  • ファイルレベル vs ブロックレベル:NASは「ファイル単位」で読み書きしますが、DASとSANは「ブロック単位(データの断片)」で高速にやり取りします。
  • iSCSI(アイスカジー):高価なファイバチャネルを使わず、一般的なLANケーブルでSANを実現する技術。比較的安価にSANを構築できます。
  • NFS / CIFS(SMB):NASでファイル共有を行う際に使われる代表的なプロトコルです。

※個人の外付けHDDは「DAS」、家庭用ファイル共有機は「NAS」、企業のデータセンターにある大規模な共有ストレージ基盤は「SAN」とイメージすると分かりやすいです。



【知識:コンピュータ構成要素】CPUの心臓部!「命令実行の6ステップ」

CPUがプログラムを実行する際、内部では「取り出す・解釈する・実行する」というサイクルを高速で繰り返しています。この基本フローを正確に把握しましょう。

■ 命令実行サイクルの全体像

命令の実行は、大きく分けて「命令の取り出し(フェッチ)」「命令の実行」の2つのフェーズで進行します。

ステップ動作の内容とポイント
1. 命令フェッチ (Instruction Fetch) プログラムカウンタ(PC)が指し示す主記憶上のアドレスから命令を読み出し、CPU内部の命令レジスタ(IR)に格納します。
2. 命令デコード (Decode) 命令レジスタ内の命令コードを命令デコーダで解釈し、演算器や各装置へ送るための制御信号を生成します。
3. アドレス計算 (Address Calculation) 操作対象となるデータ(オペランド)がどこにあるか、または結果をどこに書くか、主記憶やレジスタの有効アドレスを求めます。
4. オペランドフェッチ (Operand Fetch) ステップ3で求めたアドレスから、実際の演算対象となるデー
タ(数値など)を主記憶から読み出し、レジスタに格納します。
5. 命令の実行 (Execute) 制御信号に従って、ALU(算術論理演算装置)などが実際の計算処理やデータ移動を行います。
6. 結果の格納 (Write Back) 実行して得られた演算結果を、指定されたレジスタや主記憶上のアドレスに書き込みます。

試験対策の重要キーワード

  • プログラムカウンタ (PC):次に実行すべき命令のアドレスを保持する。命令を取り出すと自動的にカウントアップされる。
  • 命令レジスタ (IR):取り出された命令そのものを一時的に保持する。
  • オペランド:命令の対象となるデータや、その場所を示す情報のこと。

※この一連の動作を1命令ごとに繰り返します。複数の命令を「ずらして」並行実行することで高速化する手法をパイプライン処理と呼びます。