【システム構成】クラウドからパソコン画面を配信する!「DaaS」|情報処理問題1000本ノック
テレワークの普及により、企業のPC管理は劇的に変化しました。物理的なパソコンの中にデータを残さず、サーバー側で動くデスクトップ画面をネットワーク経由で利用する技術「DaaS」について攻略しましょう。
1. 【 問題 】:クラウドサービス(DaaS)
【 問題 】 ネットワーク経由で、クライアントユーザー向けに仮想デスクトップ環境を配備する技術、方法を指すのは、次のうちどれか
(ア) SaaS
(イ) PaaS
(ウ) HaaS
(エ) DaaS
2. 正解:
正解: (エ) DaaS
3. 解説:画面だけを手元の端末に映し出す技術
DaaS(Desktop as a Service:ダース)は、従来であれば手元の物理的なパソコン(ハードウェア)で動作させていたWindowsやLinuxなどのデスクトップ環境(OSやアプリ、設定など)を、すべてクラウド上の仮想サーバー側で動作させ、ネットワーク経由でその「画面」だけを転送して利用させるサービス形態です。
| 分類 | 正式名称 | 提供されるもの/特徴 |
|---|---|---|
| (ア) SaaS | Software as a Service | 完成された「アプリケーション(ソフトウェア)」を提供する(例:Gmail、Salesforce)。 |
| (イ) PaaS | Platform as a Service | 開発者がプログラムを動かすための「実行環境・プラットフォーム」を提供する。 |
| (ウ) HaaS | Hardware as a Service | サーバーやストレージなどの「ハードウェア(インフラ)」を提供する(IaaSとほぼ同義)。 |
| (エ) DaaS | Desktop as a Service | ユーザーが普段業務で使う「OS(パソコン画面そのもの)」を提供する。 |
1. 理解のコツ: 「映画の配信サービス」を想像してください。
・これまでのパソコンは「DVDを買ってきて、自分の部屋のDVDプレイヤー(手元のPC)で再生する」ようなものでした。パソコンの中にデータ(DVD)が残るため、持ち歩くと紛失・情報漏洩のリスクがありました。
・これに対してDaaSは「Netflix(クラウド)の動画を、スマホやテレビにストリーミング配信して見る」ようなものです。実際の処理や映画データはすべてクラウド側にあり、手元の端末には「映像」が映っているだけです。そのため、万が一手元の端末をどこかに置き忘れたり盗まれたりしても、端末の中には会社のデータが1文字も残っていないため、情報漏洩を完璧に防ぐことができます。これがテレワークでDaaS(仮想デスクトップ)が重宝される最大の理由です。
2. 試験対策 the 視点: ITパスポートや基本情報、応用情報技術者のすべての午前試験において、各種「◯aS」の定義問題は超大定番です。問題文の中に「仮想デスクトップ」「デスクトップ環境を配備」というキーワードがあれば、迷わず「Desktop」の頭文字を取ったDaaSを選んでください。
また、午後試験や応用情報のセキュリティ分野では、自社内で同様の環境を構築する「VDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)」という言葉と並んで出題されます。「VDIを自社でサーバーを立てて運用するのが大変だから、クラウド業者にお任せ(サービス化)したものがDaaSである」という関係性まで押さえておくと、どんな聞かれ方をされても確実に得点できるようになります。
4. まとめ
「PCのデスクトップ環境をクラウド上の仮想サーバーからネットワーク経由でユーザーに配信・提供するサービス形態」。これがDaaSです。手元にデータを残さないセキュアな働き方を実現する、現代のネットワーク・サービスマネジメント分野の必須キーワードとして完璧に覚えておきましょう!