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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【システム構成】止まらない仕組みの二大巨頭!「冗長化の構成方式」|情報処理問題1000本ノック

システムを多重化する際、予備の機材をどう待機させておくかによって、コストや性能、切り替え時間が大きく変わります。現場でも頻出の2つの構成をマスターしましょう。

1. 問題:冗長化構成の分類

【 問題 】 クラスター構成において、複数のコンポーネントがすべて同時に稼働し、通常時から負荷を分散して処理を行う方式を[   A   ]、稼働系(Active)のみが処理を行い、待機系(Standby)は故障時に備えて待機する方式を[   B   ]と呼びます。空欄に入る適切な組み合わせはどれでしょうか?

ア、A:アクティブ・スタンバイ B:アクティブ・アクティブ
イ、A:アクティブ・アクティブ B:アクティブ・スタンバイ
ウ、A:ホットスタンバイ    B:コールドスタンバイ
エ、A:デュプレックスシステム B:デュアルシステム

2. 正解:高可用性設計に関する正解

正解: イ、A:アクティブ・アクティブ B:アクティブ・スタンバイ

3. 解説:効率重視か、確実性重視か

それぞれの方式には、リソースの活用効率や障害発生時の挙動に明確な違いがあります。

【図解:2つの冗長化方式】

■ Active-Active(アクティブ・アクティブ) ★A
状態:すべての機器が同時に稼働。
メリット:複数台で処理を分担(負荷分散)するため、システム全体の性能が高まる。無駄なリソースがない。
注意点:1台故障すると、残った方の負荷が急増し、性能が低下する可能性がある。

■ Active-Standby(アクティブ・スタンバイ) ★B
状態:1台が本番用として働き、他方は予備として待機。
メリット:構成がシンプルで、切り替え後の性能変化が予測しやすい。
注意点:通常時は予備機が何も処理しないため、リソースのコストパフォーマンスは低い。
[ スタンバイ側の「温まり具合」による分類 ]
アクティブ・スタンバイは、待機状態によってさらに細分化されます。
ホットスタンバイ:予備機もOSを起動し、即座に切り替え可能。
ウォームスタンバイ:OSは起動しているが、アプリケーションは準備中。
コールドスタンバイ:予備機は電源オフ(または別の用途で使用)。

1. 理解のコツ: アクティブ・アクティブは「2人で協力して荷物を運ぶ」イメージ、アクティブ・スタンバイは「1人が運び、もう1人は後ろからついてくる(交代要員)」イメージです。
2. 試験対策の視点: 「負荷分散(ロードバランシング)」というキーワードがあればアクティブ・アクティブ、「切り替え(フェイルオーバー)」という言葉が強調されていればアクティブ・スタンバイを意識しましょう。また、デュアルシステム(同じ処理を2系統で行い結果を照合)との違いもよく問われます。


4. まとめ

「全員で働くか、予備を置いておくか」。これがActive-ActiveActive-Standbyの違いです。システムの要求性能やコスト、許容されるダウンタイムに応じて、最適な構成を選択することが設計の鍵となります。

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