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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【マネジメント】専門家の知見を収束させる!「デルファイ法」|情報処理問題1000本ノック

将来の予測や技術動向の把握において、データだけでは測れない「専門家の直観」を組織的に集約する手法があります。アンケートを繰り返すことで意見をまとめる、そのプロセスを攻略しましょう。

1. 問題:専門家の意見を集約する予測手法

【 問題 】 予測手法の一つで、複数の専門家に対してアンケート調査を行い、その回答結果を各専門家にフィードバックして再度調査を行うというプロセスを繰り返すことで、集団としての意見を収束させていく手法を何と呼ぶでしょうか?

ア、デルファイ法   イ、因果関係分析   ウ、クロスセッション法   エ、時系列回帰分析法

2. 正解:予測・意思決定に関する正解

正解: ア、デルファイ法

3. 解説:匿名性とフィードバックによる合意形成

デルファイ法は、対面での議論による「声の大きい人の意見に流される」といった弊害を避け、客観的なコンセンサスを得るための手法です。

【図解:デルファイ法の特徴】

■ プロセスの流れ
1. 複数の専門家に個別にアンケートを行う(匿名性を確保)。
2. 全員の回答を集計し、その結果(中央値や理由など)を各専門家にフィードバックする。
3. フィードバックを見た専門家が、自分の意見を再考して再回答する。
4. これを数回繰り返し、意見の幅を絞り込んでいく。

■ 主な活用場面
・技術予測(20年後の社会はどうなっているか?)
・市場予測(新製品の普及率はどうなるか?)
[ 選択肢の補足 ]
因果関係分析:原因と結果の関係(例:広告費と売上)を数理的に分析する手法。
時系列回帰分析法:過去のデータの時間的な変化(トレンド)を元に、将来の数値を予測する統計的な手法。

1. 理解のコツ: 「デルファイ」はギリシャ神話のアポロンの神託(予言)が行われた地名に由来します。「専門家たちの知恵を結集して、精度の高い予言(予測)を作る」イメージで覚えましょう。
2. 試験対策の視点: 「専門家」「アンケートの繰り返し」「意見の収束」というキーワードがセットで出てきたら、迷わずデルファイ法を選択してください。


4. まとめ

「専門家の直観を繰り返し調査して意見を収束させる」。これがデルファイ法です。不確実性の高い将来予測において、統計データと人間の経験を橋渡しする強力な武器となる手法です。



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