【アジャイル開発・プロジェクトマネジメント】過去実績から開発の速度・生産性を測る!「ベロシティ」|情報処理問題1000本ノック
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験のアジャイル開発(スクラム)分野で超頻出の重要指標。「ベロシティ(Velocity)」の定義と、それを用いたスプリント計画・完了時期の予測方法を整理して攻略しましょう。
1. 【 問題 】:マネジメント系(アジャイル開発・進捗管理)
【 問題 】 アジャイル開発(スクラム)において、チームの生産性や進行速度を表す指標に関する記述です。過去に実施したスプリントで実際に完了(完成)させたストーリーポイントの平均値(実績データ)をもとに、今後のスプリントで消化可能な作業量やプロジェクト完了時期を見積もるために用いる指標はどれか。
(ア)バーンダウンチャート(Burn-down Chart)
(イ)ベロシティ(Velocity)
(ウ)ストーリーポイント(Story Point)
(エ)リードタイム(Lead Time)
2. 正解:
正解:(イ)ベロシティ(Velocity)
3. 解説:「『1スプリントでどれだけ進めるか』のチームの最高速度!」
ベロシティ(ベロシティ / 開発速度)は、アジャイル開発においてチームが単位期間(1スプリント)あたりに達成できる成果の量を数値化したものです。
開発初期は予測値で始めますが、スプリントを何回か回すと「チームの実力(平均ベロシティ)」が固まってくるため、過去の実績に基づく極めて精度の高い予測・見積もりが可能になります。
| 指標・手法 | 概要と主な目的 | 活用例 |
|---|---|---|
| (イ)ベロシティ (Velocity) |
1スプリント内で完了した作業量(ポイント)の過去実績値。チームの開発速度を示す。 | 次スプリントの計画作成や、プロダクト全体の完成時期の見積もり |
| (ウ)ストーリーポイント (Story Point) |
タスクの相対的な大きさ・複雑さ・難易度を表す見積もり単位(単位時間ではない)。 | 機能ごとの作業見積もり(プランニングポーカー等) |
| (ア)バーンダウンチャート (Burn-down Chart) |
残作業量を折れ線グラフで視覚化し、進捗遅れを一目で把握する図表。 | 日々の進捗モニタリング |
1. 理解のコツ:
・車で言えば、ストーリーポイントが「距離(km)」で、ベロシティは「時速(km/h)」です。「1時間に30km走れるチーム(ベロシティ=30)」だと分かれば、残りの150kmを走るのに「あと5時間(5スプリント)」かかると簡単に見積もれます。
2. 試験対策の視点:
・問題文に「過去のスプリント」「実績をもとに見積もる」「1スプリントあたりの消化作業量」と来たら、迷わずベロシティを選択しましょう!
・「ベロシティは他チームと比較する数値ではなく、そのチーム自身の計画精度向上のために用いる」という原則も出題ポイントです。
4. まとめ
過去のスプリントで完了した作業実績(ストーリーポイント)をもとに、今後の開発ペースや完了時期を予測する指標。これがベロシティです。アジャイル開発の進捗管理における中心概念としてしっかり押さえておきましょう!