忍者ブログ
情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【ネットワーク】階層ごとに名前が違う!「TCPの伝送単位(セグメント)」|情報処理問題1000本ノック

OSI参照モデルやTCP/IPモデルにおけるデータ伝送単位(PDU)の名称の違い。トランスポート層で動作する「TCPのデータ伝送単位」を正しく把握して攻略しましょう。

1. 【 問題 】:ネットワーク(TCP/IPプロトコル・データ伝送単位)

【 問題 】 TCP/IPネットワークにおけるデータの伝送単位(PDU)に関する記述です。トランスポート層で動作するプロトコルである「TCP」において、送信データを適切な大きさに分割し、TCPヘッダーを付加したデータの伝送単位は、次のうちどれか。

(ア)セグメント
(イ)メッセージ
(ウ)パケット
(エ)フレーム

2. 正解:

正解:(ア)セグメント

3. 解説:「階層(レイヤ)によってデータの呼び名が変わる!」

ネットワーク通信では、アプリケーションが送信したいデータ(メッセージ)に対して、各階層のプロトコルがヘッダー情報を順番に付与(カプセル化)しながら送信します。
その際、階層(レイヤ)ごとにデータの呼び名(PDU)が定義されています。トランスポート層のTCPでは「セグメント」、ネットワーク層のIPでは「パケット」、データリンク層のイーサネット等では「フレーム」と呼び分けます。

【OSI参照モデルの階層とデータ伝送単位(PDU)】 ← ココが試験の超重要ポイント!

階層(レイヤ)代表的なプロトコルデータ伝送単位(PDU)
アプリケーション層〜セッション層 HTTP, SMTP, FTP など (イ)メッセージ / データ
トランスポート層(第4層) TCP, UDP (ア)セグメント(TCP) / データグラム(UDP)
ネットワーク層(第3層) IP, ICMP (ウ)パケット(IPパケット) / データグラム
データリンク層(第2層) Ethernet, Wi-Fi (エ)フレーム(MACフレーム)
物理層(第1層) NIC, LANケーブル ビット(ビット列)

1. 理解のコツ: 「マトリョーシカ(または郵便の梱包)」に例えてみましょう。
・手紙の本文 ➔ メッセージ(アプリケーション層)
・内容ごとに小分けにしてTCPヘッダーを付けた箱 ➔ セグメント(トランスポート層)
・それに宛先住所(IPアドレス)を貼った小包 ➔ パケット(ネットワーク層)
・それを運ぶトラック(LAN)に載せるコンテナ ➔ フレーム(データリンク層)
このように、階層を下る(カプセル化する)ごとに新しいヘッダーが巻き付けられ、単位の呼び方が変化します。

2. 試験対策の視点: 基本情報技術者試験やネットワークスペシャリスト試験の超定番知識です。
問題文に「TCP」とあれば ➔ セグメント
問題文に「IP」とあれば ➔ パケット
問題文に「イーサネット(MACアドレス)」とあれば ➔ フレーム
このプロトコルと単位の組み合わせをセットで即答できるように頭に入れておきましょう!


4. まとめ

トランスポート層の「TCP」で扱うデータ単位はセグメントです。IP(パケット)やイーサネット(フレーム)との違いとあわせて、通信のカプセル化の流れをマスターしておきましょう!


PR