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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【情報セキュリティ】インシデント発生時の救急組織!「CSIRT(シーサート)」|情報処理問題1000本ノック

セキュリティ事故は「防ぐ」だけでなく「起きた後にどう動くか」が命。組織の盾となり、インシデント対応の指揮を執る専門チーム「CSIRT」を攻略しましょう。

1. 【 問題 】:情報セキュリティマネジメントと組織体制

【 問題 】 企業や官公庁などの組織において、マルウェア感染、不正アクセス、情報漏洩といったコンピュータセキュリティインシデント(予期せぬセキュリティ事故)が発生した際に、その原因の調査、被害の拡大防止、システムの復旧、および外部への報告などの対応を一手に担う、専門のインシデント対応チームはどれでしょうか?

① CSIRT (Computer Security Incident Response Team)
② SOC (Security Operations Center)
③ ISMS (Information Security Management System)
④ CERT/CC (Computer Emergency Response Team Coordination Center)

2. 正解:

正解: ① CSIRT (Computer Security Incident Response Team / シーサート)

3. 解説:事故が起きた瞬間に現場へ駆けつける専門部隊

どれだけ強固なファイアウォールを築いても、セキュリティ事故を100%防ぐことはできません。そのため、現代の組織には「事故が起きてしまった後」に迅速に対応するチームが不可欠です。それがCSIRTです。

【CSIRTの役割と「SOC」との決定的な違い】

CSIRT(消防隊・救急隊の役割):今回の正解です。「パソコンがウイルスに感染した!」「サーバーからデータが漏洩したかもしれない!」という通報を受け、実際に現場へ動いて被害を食い止め、システムを復旧させる(インシデント対応)のが主な任務です。 ← ココが問題の正解!

SOC(24時間監視の警備員の役割):最大・最強のひっかけ選択肢です。SOCは、ネットワークやサーバーのログを24時間365日体制で常に監視(モニタリング)し、サイバー攻撃などの「予兆や異常を検知する」ための組織です。SOCが「異常を発見」し、それを受けてCSIRTが「現場へ急行して対応する」という、綺麗な連携プレーの役割分担になっています。
[ 選択肢のシャッフル解説(セキュリティの組織・フレームワーク) ]
★ ② SOC:上記の通り、セキュリティの異常を24時間体制で「監視・検知」することに特化した専門組織・拠点を指します。
★ ③ ISMS:組織が情報セキュリティを保つための「管理体制のフレームワーク(仕組み)」そのもののことです。PDCAサイクルを回して会社全体のセキュリティレベルを高める継続的な活動やルールのことであり、特定の対応チームを指す言葉ではありません。
★ ④ CERT/CC:アメリカのカーネギーメロン大学に設置されている、世界的なセキュリティ情報の収集・コーディネーションを行う機関です。自組織の中のインシデント対応チームではなく、世界中にセキュリティの警戒情報を発信する「外部の公的機関」に当たります。

1. 理解のコツ: 「街の安全を守る警備員と消防隊」に例えてみましょう。
・監視カメラの前に座って、怪しい人物がいないか24時間いつでも目を光らせているのがSOC(警備員)です。
・しかし、実際に火事(インシデント)が起きてしまったら、警備員だけでは消火できません。そこで『現場にサイレンを鳴らして急行し、火を消し、住民を救助し、被害を最小限に抑える』。この、トラブル発生時に命がけで対処するセキュリティの消防隊こそがCSIRTです。
2. 試験対策の視点: 「インシデントが発生した際」「被害の拡大防止や復旧」「組織内の対応チーム」という記述があれば「CSIRT」が一択です。ITパスポートから基本情報、応用情報の午前試験、そして情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験において、組織のセキュリティ体制(ガバナンス)を問う問題として出題率が極めて高い、超定番の必須キーワードです。


4. まとめ

「セキュリティ事故が発生したその瞬間から、被害を最小限に抑え込んでシステムを正常化させるために組織内で結成された、インシデント対応の専門実動チーム」。これがCSIRTです。このCSIRTが組織内にしっかりと整備されているかどうかが、企業の危機管理能力(レジリエンス)を測る最大の指標となっています。


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