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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【企業経営】仕入れたものか、作ったものか?「商品」と「製品」|情報処理問題1000本ノック

会計上、販売目的で保有する資産(棚卸資産)は、その入手ルートによって呼び方が区別されます。自社のビジネスモデルが「商社」的なのか「メーカー」的なのかを表す基本用語を攻略しましょう。

1. 問題:棚卸資産の区分

【 問題 】 会計上の用語において、他企業から販売目的で完成品を購入したものを[   A   ]、自社で原材料を加工して製造した完成品を[   B   ]と呼びます。空欄に入る適切な組み合わせはどれでしょうか?

ア、A:材料 B:商品
イ、A:製品 B:商品
ウ、A:商品 B:製品
エ、A:半製品 B:製品

2. 正解:企業会計に関する正解

正解: ウ、A:商品 B:製品

3. 解説:付加価値をどこで生み出したか

「商品」と「製品」の最大の違いは、自社で「製造工程」を経ているかどうかです。

【図解:それぞれの定義と立ち位置】

■ 商品(しょうひん) ★A
定義:外部から「完成した状態」で仕入れ、そのまま販売するもの。
主な業種:小売業、卸売業(商社など)。

■ 製品(せいひん) ★B
定義:自社で原材料を仕入れ、加工・組み立てを行って完成させたもの。
主な業種:製造業(メーカー)。
[ 覚え方のポイント ]
「商」売のために右から左へ流すのが商品
★ 自社で「製」造したものが製品

1. 理解のコツ: 例えば、パソコンショップが他社メーカーのPCを売るならそれは「商品」ですが、そのメーカー自身にとっては「製品」です。同じモノでも、誰が財務諸表を作るかによって名前が変わるのが面白いところです。
2. 試験対策の視点: 損益計算書(P/L)において、売上原価を算出する際に「期首商品棚卸高」とするか「期首製品棚卸高」とするかに関わります。製造業の会計では「製品」とともに、先ほどの「仕掛品」や「材料」もセットで登場するため、区別を明確にしておきましょう。


4. まとめ

「他社から買った完成品は商品、自社で作った完成品は製品」。このシンプルな区別が、企業のコスト構造(仕入原価か、製造原価か)を理解する第一歩となります。

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