【情報セキュリティ】行動の足跡を見逃さない!「責任追跡性」|情報処理問題1000本ノック
情報セキュリティの7要素を解説するシリーズ。今回は、システム内での行動を後から辿れるようにする「責任追跡性」を攻略しましょう。
1. 【 問題 】:セキュリティの付加特性
【 問題 】 情報セキュリティの要素の中で、ある実体の動作が、その動作から元となる実体まで一意に追跡できることを確実にする特性を指すものはどれでしょうか?
① 真正性(Authenticity)
② 責任追跡性(Accountability)
③ 否認防止(Non-repudiation)
④ 信頼性(Reliability)
2. 正解:
正解: ② 責任追跡性(Accountability)
3. 解説:デジタル上の「指紋」と「足跡」を残す
責任追跡性とは、システムで発生したイベント(ログイン、ファイル操作、設定変更など)を、それを行ったユーザーやプログラムと正確に紐づけて後から検証できる状態のことです。
[ 基本の3要素:CIA ]
1. 機密性 (C):漏洩防止。
2. 完全性 (I):改ざん防止。
3. 可用性 (A):停止防止。
[ 付加的な4要素 ]
4. 真正性:なりすまし防止。
5. 責任追跡性:「ログの証拠」。誰がいつ何をしたか一意に追跡できる。 ← ココ!
6. 否認防止:しらばっくれ防止。後から事実を否定できない。
7. 信頼性:意図した通りに正しく動作する。
★ 「一意に追跡できる」「動作の元を辿れる」は、責任追跡性の定義です。
★ 詳細なアクセスログの取得:操作日時、IPアドレス、実行ユーザーIDなどの履歴を厳重に記録する。
★ アカウントの個別化:1つのID(例:admin)を複数人で使い回さず、1人1IDを徹底することで「動作の元」を特定可能にする。
★ タイムスタンプの同期(NTP):複数の機器でログの時間を一致させ、一連の行動のタイムラインを正しく追跡できるようにする。
1. 理解のコツ: 防犯カメラが回っている「お店」をイメージしてください。誰かが商品を動かしたとき、カメラの映像(ログ)を巻き戻せば、どの人物(実体)が動かしたのかがバッチリ特定できますよね。この「犯人探しや原因究明ができる状態」が責任追跡性です。
2. 試験対策の視点: 「一意に追跡できる」「元となる実体まで辿れる」「ログの管理」という表現が出たら「責任追跡性(アカウンタビリティ)」を選びましょう。次回解説する「否認防止(後からやってないと言わせない)」と非常に深い関係にあります。
4. まとめ
「システム内の行動を、その実行者まで確実に遡れる状態」。これが責任追跡性です。万が一のインシデント(セキュリティ事故)発生時に、被害の拡大を防ぎ、迅速な原因究明を行うために不可欠な要素です。