【情報セキュリティ】「本物であること」を徹底的に証明する!「真正性」|情報処理問題1000本ノック
情報セキュリティの基準(JIS Q 27000)では、守るべきデータの特性を細かく定義しています。言葉のイメージだけで選ぶと罠にハマりやすい「完全性」と「真正性」の違いを完全攻略しましょう。
1. 【 問題 】:情報セキュリティ(セキュリティ特性・定義)
【 問題 】 情報セキュリティ管理の国際規格において定義されている特性の一つです。「あるエンティティ(対象)またはリソースが、それが主張(要求)されている通りのものであること(偽物やなりすましではなく、同一の本物であること)」を保証する特性を何と呼ぶでしょうか?
(ア) 一貫性
(イ) 完全性
(ウ) 機密性
(エ) 真正性
2. 正解:
正解: (エ) 真正性(オーセンティシティ)
3. 解説:データが正しいかではなく、「本人が送った本物か」を疑う
真正性(しんせいせい)は、データや通信の相手が「自称通りの本物(要求されているものと同一)」であり、偽物やなりすましではないことを確認できる状態を指します。
JIS Q 27000における情報セキュリティの定義では、基本3要素(機密性・完全性・可用性)を補完する追加特性として設定されており、身代わり(なりすまし)によるサイバー攻撃を防ぐための最重要概念です。
| 特性名 | JISによる厳密な定義 | 具体的なセキュリティ対策の例 |
|---|---|---|
| (イ) 完全性 | 資産が「正確」であり、かつ、「完全」である特性(途中で書き換えられていないこと)。 | デジタル署名、ハッシュ値による改ざん検知 |
| (エ) 真正性 | 対象またはリソースが、要求されているものと「同一」である特性。 | ID/パスワード、多要素認証、デジタル証明書(身元確認) |
※ (ア) 一貫性はデータベース等の整合性に関する用語、(ウ) 機密性は「認可された者だけが情報にアクセスできる特性」です。
1. 理解のコツ: 「重要な契約書のやり取り」に例えてみましょう。
・「完全性」は、郵送されてきた契約書が、途中で誰かに書き換えられたり、ページが破られたりせず、『発送されたときの綺麗な状態のまま届いたか』を気にする特性です。
・一方で「真正性」は、そもそもその契約書にサインした人物が、本当に『名義人本人(要求されているものと同一人物)なのか、それとも他人が名前を偽って書いた偽物(なりすまし)なのか』を気にする特性です。いくら書類が綺麗な状態(完全性クリア)であっても、差出人が詐欺師の偽物であれば意味がありません。この『自称している身元やデータが本物であること』を担保するのが真正性です。
4. まとめ
「通信の相手やデータが、なりすまされた偽物ではなく、要求・自称している通りの本物(同一のもの)であることを保証する特性」。これが真正性です。セキュリティの根底を支える認証技術(本物かどうかの確認)のベースとなる重要ワードとして、完璧に暗記しておきましょう!