【システム構成】障害時に自動で切り替えて業務を止めない!「HAクラスタとフェイルオーバー」|情報処理問題1000本ノック
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、システムアーキテクト試験のシステム構成・可用性分野で頻出の必須キーワード。「HAクラスタ(高可用性クラスタ)」と、障害時の引き継ぎ動作である「フェイルオーバー」を攻略しましょう。
1. 【 問題 】:テクノロジ系(システム構成技術・信頼性)
【 問題 】 システムの信頼性・可用性を高める構成技術に関する記述です。複数台のサーバを連携させて冗長構成を組み、通常時に稼働している「現用系(稼働系)サーバ」に障害が発生した際、自動的に「待機系サーバ」へ処理やサービスを引き継いで業務の停止を防ぐ仕組みは、次のうちどれか。
(ア)負荷分散クラスタ(ロードバランシングクラスタ)
(イ)HAクラスタ(高可用性クラスタ)におけるフェイルオーバー
(ウ)グリッドコンピューティング
(エ)スケールアウト
2. 正解:
正解:(イ)HAクラスタ(高可用性クラスタ)におけるフェイルオーバー
3. 解説:「『心臓発動(ハートビート)監視』で異常を見検出し、自動でバトンタッチ!」
HA(High Availability:高可用性)クラスタは、24時間365日止めることができないデータベースや基幹システムで採用される冗長化構成です。
サーバ同士は相互に「生存確認信号(ハートビート)」を送信し合っており、稼働系からの返答が途絶えると、クラスタソフトウェアが障害を検知して瞬時に待機系へ処理を切り替えます(フェイルオーバー)。
| 用語名 | 動作・特徴 | 主な目的 |
|---|---|---|
| (イ)HAクラスタ (フェイルオーバー) |
稼働系と待機系を用意し、障害発生時に自動で待機系へ切り替える。 | 可用性の向上 (システムを停止させない) |
| (ア)負荷分散クラスタ | 複数台のサーバで同時に並行処理を行い、リクエストを分散させる。 | 処理能力・性能の向上 (アクセスの集中に耐える) |
| フェイルバック | 障害の復旧後、待機系から元の稼働系へ処理を戻す操作。 | 元の運用形態への復帰 |
| フォールトトレラント | ハードウェアレベルで完全二重化し、瞬断すら起こさず処理を継続する技術。 | 完全な継続性の確保 |
1. 理解のコツ:
・切り替え動作自体を「フェイルオーバー」、システム全体構造を「HAクラスタ(アクティブ/スタンバイ構成)」と呼びます。
・アクセスするクライアント側からは、仮想IPアドレス(VIP)を共有しているため、切り替わったことに気づかずそのまま接続を継続できます。
2. 試験対策の視点:
問題文に「稼働系から待機系への自動切り替え」「障害発生時」「可用性の維持・サービス停止の回避」と出たら、迷わずHAクラスタ / フェイルオーバーを選択しましょう!
4. まとめ
障害時に自動で稼働系から待機系へ切り替えを行うことで、システム全体の停止を防ぐ仕組み。これがHAクラスタ(フェイルオーバー)です。負荷分散を目的とする「ロードバランシングクラスタ」との違いも整理しておきましょう!