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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【マネジメント】並行作業で納期を縮める!「ファストトラッキング」|情報処理問題1000本ノック

プロジェクトの期限が迫ったとき、作業の順序を見直してスピードを上げる手法があります。リスクを伴いながらも期間を短縮する、その戦略的な進め方を攻略しましょう。

1. 問題:スケジュール短縮の技法

【 問題 】 プロジェクトの期間を短縮する技法のうち、本来は直列(先行工程の完了後)に行う予定だった複数の工程を、先行工程が完了する前に後続工程に着手させるなど、並行して進める手法を何と呼ぶでしょうか?

ア、クラッシング   イ、ファストトラッキング   ウ、クリティカルチェーン法   エ、リソース平準化

2. 正解:スケジュール管理に関する正解

正解: イ、ファストトラッキング(Fast Tracking)

3. 解説:順番を変えて「同時並行」で攻める

ファストトラッキングは、追加のコストを抑えつつ、作業の「オーバーラップ(重なり)」によって期間を短縮する手法です。

【図解:ファストトラッキングの仕組み】

■ 基本的な考え方
・通常:[設計]が終わってから→[開発]を始める。
・手法:[設計]が8割終わった段階で、[開発]を並行してスタートさせる。

■ メリットとデメリット
メリット:人員や予算を追加せずに期間を短縮できる。
デメリット:先行工程で変更があった場合、後続工程で大きな「手戻り(やり直し)」が発生するリスクが高まる。
[ クラッシングとの違い ]
クラッシング:人を増やして(コストをかけて)力技で早くする。
ファストトラッキング:順番を変えて(リスクを取って)並行して早くする。

1. 理解のコツ: 「ファスト(速い)」「トラック(経路)」の通り、最短経路を並走して駆け抜けるイメージです。「後続工程の前倒し」という表現が出てきたらこれを選びましょう。
2. 試験対策の視点: 「並行」「同時進行」「リスク増大」といった言葉がセットで出題されます。また、どの作業を並列にしても良いわけではなく、必ず「クリティカルパス」上の作業を対象にする必要があります。


4. まとめ

「工程を並行させて期間を短縮する」。これがファストトラッキングです。リソースに余裕がない状況で納期を死守するための有力な手段ですが、手戻りリスクを管理する高度なプロジェクト管理能力が求められます。


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