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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【企業経営】会社の信頼を背負う!取締役の「忠実義務」|情報処理問題1000本ノック

株式会社の舵取りを任された取締役には、自分の利益よりも会社の利益を優先して行動する重い責任があります。法務やコンプライアンスの基礎となるこの概念を攻略しましょう。

1. 問題:取締役が負うべき基本的義務

【 問題 】 会社法において、取締役は、法令、定款および株主総会の決議を遵守し、会社のために「忠実に」その職務を遂行しなければならないと定められています。この義務を何と呼ぶでしょうか?

ア、善管注意義務   イ、忠実義務   ウ、守秘義務   エ、説明義務

2. 正解:企業法務・ガバナンスに関する正解

正解: イ、忠実義務

3. 解説:利益相反を防ぎ、誠実に職務を果たす

忠実義務(ちゅうじつぎむ)は、取締役が「会社にとって最善の利益」を考えて行動することを求めるルールです。具体的には、以下のような行為を制限する根拠となります。

【図解:忠実義務が問われる代表例】

■ 競業避止義務
・会社の承認なく、自分の会社とライバル関係になるような商売を勝手に行ってはいけません。

■ 利益相反取引の制限
・「自分個人の持ち物を、不当に高い価格で会社に買わせる」といった、会社に損をさせて自分(または第三者)が儲かるような取引は禁止されます。

■ 誠実な判断
・自分の保身や特定の株主の利益のためではなく、会社全体の価値向上のために判断を下さなければなりません。
[ 善管注意義務との関係 ]
善管注意義務:プロの経営者として「通常期待される注意深さ」を持って仕事をする義務。
忠実義務:善管注意義務をより具体化し、「会社への忠誠心」を強調した義務。
※実務上は、両者は表裏一体のものとして扱われることが多いです。

1. 理解のコツ: 「私利私欲を捨て、会社のしもべとして誠実に働く」というイメージです。特にIT投資やM&Aなど、大きな金額が動く意思決定の際、取締役がこの義務を果たしているかが厳しく問われます。
2. 試験対策の視点: 「取締役の職務遂行」「会社法」「忠実」という単語がセットであれば、この用語が正解です。また、これに違反すると会社に対して損害賠償責任を負う可能性がある点も併せて押さえておきましょう。


4. まとめ

「会社のために誠実に、私利を交えず職務を果たす」。これが忠実義務です。コーポレートガバナンス(企業統治)を健全に保つための、最も根幹となる法的ルールです。

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