【システム構成】システムを止めずに順番に更新!「ローリングメンテナンス」|情報処理問題1000本ノック
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、システムアーキテクト試験のシステム運用管理・クラウド基盤分野で頻出の運用手法。「ローリングメンテナンス(ローリングアップデート)」の仕組みと、システムを無停止(ゼロダウンタイム)で運用するポイントを攻略しましょう。
1. 【 問題 】:マネジメント・テクノロジ系(システム運用・デプロイ手法)
【 問題 】 複数台のサーバで構成された冗長システム(クラスタ環境等)の運用管理に関する記述です。システム全体を停止させることなく、ロードバランサー等を用いて1台ずつ順次サービスから切り離してOSの適用やソフトウェア更新などの作業を行い、完了後に再び組み込む作業を繰り返すことで、無停止(ゼロダウンタイム)でメンテナンスを行う手法は、次のうちどれか。
(ア)ブルーグリーンデプロイメント(Blue-Green Deployment)
(イ)ローリングメンテナンス(Rolling Maintenance / Update)
(ウ)カナリアデプロイメント(Canary Deployment)
(エ)ホットスワップ(Hot Swap)
2. 正解:
正解:(イ)ローリングメンテナンス(Rolling Maintenance / Update)
3. 解説:「『1台ずつ切り離して作業』でゼロダウンタイムを実現!」
ローリングメンテナンスは、Webシステムやクラウド(Kubernetes等)のコンテナ運用で標準的に用いられます。
ロードバランサー側で対象サーバへの接続割り振りを停止(**デノード / ドレイン処理**)し、残りのサーバで通常業務を処理しながら、1台ずつ順番に更新を進めます。
| 手法・名称 | 概要・特徴 | 主なメリット |
|---|---|---|
| (イ)ローリング メンテナンス |
冗長化されたノードを「1台ずつ順に」切り離してアップデートし、戻していく。 | 追加の予備環境を用意する必要がなく、リソースを最小限に抑えられる。 |
| (ア)ブルーグリーン デプロイ |
現行環境(Blue)と全く同じ新環境(Green)を用意し、ロードバランサーの切り替えで一瞬で移行する。 | 問題発生時に元の環境へ一瞬で切り戻し(ロールバック)できる。 |
| (ウ)カナリア デプロイ |
新バージョンを「一部のユーザ(数%)だけに先行公開」して挙動を確認し、段階的に拡大する。 | バグ発生時の影響範囲を限定的に抑えられる。 |
1. 理解のコツ:
・「寿司職人が交代で休憩に入る」シーンをイメージしてください。
・お店(システム全体)は休まず営業を続けながら、板前さん(サーバ)が1人ずつ順番に奥に下がって休憩・準備(メンテナンス)を行い、戻ってきたら次の人が下がる、という流れです。
2. 試験対策の視点:
問題文に「冗長構成を生かす」「1台ずつ順次切り離して更新」「無停止でシステムを運用」「順番に作業を実施」と来たら、迷わずローリングメンテナンス(ローリングアップデート)を選択しましょう!
4. まとめ
冗長化されたサーバ群を1台ずつ切り離しながら順次更新・点検を行い、システム全体を停止させずに運用を継続する手法。これがローリングメンテナンスです。ブルーグリーンデプロイメントなどの類似用語とセットで完璧に整理しておきましょう!