【ネットワーク】IPv4のプライベートIPに相当!「IPv6 ユニークローカルユニキャストアドレス」|情報処理問題1000本ノック
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、高度情報処理試験のネットワーク分野で頻出のIPv6アドレス空間。今回は、組織内(プライベートネットワーク)でのみ使用される「ユニークローカルユニキャストアドレス(ULA)」の仕様を攻略しましょう。
1. 【 問題 】:ネットワーク系(IPv6・アドレス空間)
【 問題 】 IPv6におけるユニークローカルユニキャストアドレス(ULA: Unique Local Unicast Address)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
(ア)インターネット上でグローバルにルーティング可能なアドレスであり、プレフィックス「2000::/3」の範囲から割り振られる。
(イ)組織内や拠店間などのローカルネットワーク(プライベート空間)で利用されるアドレスであり、プレフィックス「fc00::/7」(実質的には「fd00::/8」)から始まる。
(ウ)同一のリンク(同一LANセグメント)内でのみ通信可能な自動設定用アドレスであり、プレフィックス「fe80::/10」から始まる。
(エ)単一のインターフェースではなく、特定のグループに含まれるすべてのノード宛てに同時にデータを届けるためのアドレスであり、プレフィックス「ff00::/8」から始まる。
2. 正解:
正解:(イ)組織内や拠店間などのローカルネットワーク(プライベート空間)で利用されるアドレスであり、プレフィックス「fc00::/7」(実質的には「fd00::/8」)から始まる。
3. 解説:「IPv4のプライベートIPアドレスに相当する空間!」
ユニークローカルユニキャストアドレス(ULA)は、IPv4における「プライベートIPアドレス(10.0.0.0/8、192.168.0.0/16など)」に相当するIPv6アドレスです。
インターネット上ではルーティングされず、企業内ネットワークや組織の拠点間通信などで自由に割り当てて利用します。
| アドレス種別 | プレフィックス | 概要・特徴(IPv4での相当機能) |
|---|---|---|
| ユニークローカル (ULA) |
fc00::/7 (主にfd00::/8) |
組織内LANなどで使用。インターネットではルーティング不可。 (IPv4のプライベートIPアドレスに相当) |
| グローバルユニキャスト (GUA) |
2000::/3 (選択肢ア) |
インターネット上で世界的に一意な通信を行うためのアドレス。 (IPv4のパブリックIPアドレスに相当) |
| リンクローカル (LLA) |
fe80::/10 (選択肢ウ) |
同一リンク(同一LANスイッチ内)のみで通信可能な自動設定アドレス。 (IPv4のAPIPA:169.254.0.0/16に相当) |
| マルチキャスト | ff00::/8 (選択肢エ) |
グループ内の全ノードへ1対多でデータを送信するアドレス。 ※IPv6にはブロードキャストが存在せずマルチキャストで代替。 |
1. 理解のコツ(プレフィックスの仕組み):
ULAの定義は `fc00::/7` (先頭7ビットが `1111 110`)ですが、8ビット目の「Lフラグ(ローカル割り当てフラグ)」を `1` にして運用する仕様(RFC 4193)のため、実際に組織内で使われるアドレスの先頭は必ず `fd` (`fd00::/8`) から始まります。
2. 試験対策の視点:
・「IPv4のプライベートIPに相当」「インターネットでルーティング不可」「fc00::/7 や fd00::/8」と来たらユニークローカル(ULA)を選択しましょう。
・「同一リンク内のみ」「ルーターを越えられない」「fe80::/10」と来たらリンクローカル(LLA)を選択するのが鉄則です!
4. まとめ
組織内LANなどで自由に使えるIPv6のプライベートアドレス空間。これがユニークローカルユニキャストアドレス(ULA)です。プレフィックス `fc00::/7`(実用上は `fd00::/8`)と、リンクローカル(`fe80::/10`)との違いをしっかり整理しておきましょう!