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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【企業経営】開発工程を同時並行で駆け抜ける!「コンカレント・エンジニアリング」|情報処理問題1000本ノック

市場の変化が激しい現代ビジネスでは、新製品を1日でも早く世に送り出すことが勝敗を分けます。前の工程が終わるのを待たずに、同時に進められる作業をダッシュで並行処理する生産管理手法「コンカレント・エンジニアリング」を攻略しましょう。

1. 【 問題 】:生産管理・経営戦略(コンカレント・エンジニアリング)

【 問題 】 製品開発のうち、同時にできる作業は並行して進め、開発期間を短縮するものはどれでしょうか?

  1. インダストリアル・エンジニアリング
  2. コンカレント・エンジニアリング
  3. バリュー・エンジニアリング
  4. リバース・エンジニアリング

2. 正解:

正解: 2. コンカレント・エンジニアリング

3. 解説:情報の「先取り」と「共有」でリードタイムを縮める

コンカレント・エンジニアリング(Concurrent Engineering)は、製品の企画、設計、試作、製造準備などの各プロセスを完全に独立させず、それぞれの部門が密に情報を共有しながら同時並行(コンカレント)で開発を進める手法です。これにより、開発期間(リードタイム)を劇的に短縮し、他社よりも早く市場に製品を投入することが可能になります。

【間違いやすい「◯◯・エンジニアリング」の特徴】 ← ココが試験のポイント!

手法名アプローチの特徴主な目的
1. インダストリアル・エンジニアリング 作業手順や工場の動線を「科学的に分析(時間研究など)」する(IE)。 生産効率の向上、ムダの排除
2. コンカレント・エンジニアリング 設計、試作、製造などの各工程を「同時並行」で進める。 開発期間(納期)の短縮
3. バリュー・エンジニアリング 製品の「機能」と「コスト」の関係を分析し、価値を高める(VE)。 コスト削減、製品価値の最大化
4. リバース・エンジニアリング 完成された他社製品などを「分解・解析」して技術情報を得る。 仕様の把握、競合分析

1. 理解のコツ: 「カレーとサラダを作る調理工程」に例えてみましょう。
・従来のやり方(ウォーターフォール型)は、「カレーが100%完成して、お皿に盛り付け終わってから、ようやく冷蔵庫を開けてサラダを作り始める」という進め方です。失敗は少ないですが、全体の調理時間が長くかかります。
・一方でコンカレント・エンジニアリングは、「カレーの具材を煮込んでいる20分間の待ち時間(情報が出揃いつつある状態)を使って、同時並行で隣のまな板でサラダを刻んでおく」という進め方です。こうすれば、カレーが煮上がった瞬間にサラダも完成しているため、全体の時間を大幅に短縮できます。各部門が「手戻り(やり直し)」が起きないように常に声を掛け合いながら(密な連携)、フライング気味に次の準備を始めるのがこの手法の肝です。

2. 試験対策の視点: ITパスポート、基本情報、応用情報のストラテジ系(ビジネスインダストリ分野)では、超が付くほどの定番問題です。問題文の中に「同時にできる作業を並行して」「開発期間(リードタイム)を短縮」という言葉があれば、英語の「Concurrent(同時に起こる)」から連想して、迷わずコンカレント・エンジニアリングを選んでください。
また、選択肢に並ぶ他の「◯◯・エンジニアリング」もすべて午前試験の常連ワードです。特に「3. バリュー・エンジニアリング(価値工学)」や「4. リバース・エンジニアリング(逆コンパイルや解析)」は単独での出題率も非常に高いため、この表を使って4つの言葉の意味の違いを一度に整理しておくと、一気に4点分のアドバンテージになります。


4. まとめ

「製品の設計から製造に至る各プロセスを切り離さず、各部門が密に連携して同時並行で作業を進めることで、開発期間の大幅な短縮を図る手法」。これがコンカレント・エンジニアリングです。タイム・トゥ・マーケット(市場投入スピード)を最優先する現代の製造業やシステム開発に欠かせない基本概念として、しっかりマスターしておきましょう!


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