【企業経営】勘と経験の経営から、データ主導の経営へ!「データドリブン経営」|情報処理問題1000本ノック
社長の「勘」やベテランの「経験」だけに頼る経営はもう古い。客観的なデータ分析をすべてのビジネス決定の羅針盤にする「データドリブン経営」の真髄を攻略しましょう。
1. 【 問題 】:データ活用による経営戦略と意思決定
【 問題 】 企業経営において、売上データ、顧客の行動履歴、市場の統計、業務プロセスのログなどの多種多様なデータを収集・分析し、その結果から得られた客観的な事実や予測に基づいて、経営戦略の立案、新規事業の立ち上げ、業務改善などの意思決定を主導(駆動)していく経営手法・スタイルのことを何と呼ぶでしょうか?
① データドリブン経営 (Data-Driven Management)
② ナレッジマネジメント (Knowledge Management)
③ ビジネスプロセスリエンジニアリング (BPR)
④ コーポレートガバナンス (Corporate Governance)
2. 正解:
正解: ① データドリブン経営 (Data-Driven Management)
3. 解説:「事実」をベースに打つ手を決める、DX時代のスタンダード
「ドリブン(Driven)」とは「〜に駆動された、〜に突き動かされた」という意味です。つまり、思いつきや過去の成功体験ではなく、データという動かぬ証拠によって会社を動かしていくトップダウン・ボトムアップの取り組みがデータドリブン経営です。
・本質:前回学んだ「データマイニング」などで得られたお宝の情報を、ただのレポートで終わらせず、実際の『経営投資』や『現場の改善アクション』に直結させます。 ← ココが問題の正解!
・メリット:市場の変化が激しい現代において、「なぜこの商品が売れないのか」「次にどんなサービスを投入すべきか」をリアルタイムの数値で判断できるため、経営の舵取りのスピードが劇的に上がります。また、会議での「声の大きい人の意見」ではなく、数字というフラットな事実をもとに議論できるため、組織の納得感も高まります。
★ ② ナレッジマネジメント:社員個人が持っている「経験」や「職人技(暗黙知)」を、マニュアルや社内ウィキなどの形で「組織全体の知識(形式知)」として共有し、会社全体の戦闘力を高める経営手法です。数字データの分析が主役ではありません。
★ ③ ビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR):企業の売上や効率を劇的に高めるために、既存の業務組織や仕事の流れ(ビジネスプロセス)を根本から「全面的に見直し、再設計(再構築)」する手法です。
★ ④ コーポレートガバナンス(企業統治):会社が不正を行わず、株主や社会のために健全な経営を行っているかを監視・コントロールする「企業統治」の仕組みのことです。
1. 理解のコツ: 「車の運転とカーナビ」に例えてみましょう。
・「おそらくこっちの道が早いはずだ」というドライバーの勘だけで走るのが従来の経営です。道が空いていればいいですが、大渋滞(市場の変化)に巻き込まれるリスクがあります。
・一方で、『リアルタイムの渋滞データや、過去の走行ログを瞬時に分析したカーナビ(データ)の指示に従って、一番最適なルートを正確に突き進む』。この、データに運転(経営)をリードしてもらうスタイルこそがデータドリブン経営です。
2. 試験対策 of 視点: 「データを分析した結果」「客観的な事実や予測に基づいて意思決定を行う」という経営戦略の記述があれば「データドリブン経営」が一択です。ITパスポートや基本情報のストラテジ系(経営戦略)、応用情報技術者試験、さらにはITストラテジスト試験において、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させるための「組織のあり方」を問う問題として、今まさにトレンドのド真ん中にある重要キーワードです。
4. まとめ
「収集した多種多様なビッグデータを分析し、そこから導き出された客観的なエビデンス(証拠)をベースにスピード感を持って次の一手を決める、データ主導型の経営戦略手法」。これがデータドリブン経営です。データマイニングという「技術」を、経営という「成果」に結びつけるための最上位の経営コンセプトとしてセットで記憶しておきましょう!