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情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【データベース】フライング厳禁!幻のデータを読んでしまう「ダーティリード」|情報処理問題1000本ノック

複数の処理が同時に動くとき、未確定のデータを盗み見てしまうことで発生するバグ。データの一貫性を損なう代表的な現象「ダーティリード」を攻略しましょう。

1. 【 問題 】:同時実行制御における有害現象

【 問題 】 データベースの同時実行制御において、あるトランザクションが更新処理を行ったがまだコミット(確定)していない状態のデータを、別のトランザクションが読み込んでしまう現象を何と呼ぶでしょうか?

① ノンリピータブルリード(非再現可能読み取り)
② ダーティリード(Dirty Read)
③ ファントムリード(幻像読み取り)
④ ライトスキュー(Write Skew)

2. 正解:

正解: ② ダーティリード(Dirty Read)

3. 解説:コミット前の「怪しいデータ」に手を出した結果

ダーティリードの「ダーティ(汚れた)」とは、まだ正式に承認されていない、不正確な状態のデータを指します。これが起きると、システム全体の数字が狂う原因になります。

【ダーティリードが引き起こす最悪のシナリオ】

1. トランザクションAが、口座残高を「1万円」から「5万円」に書き換える(※まだコミットしていない)。
2. トランザクションBが、その書き換えられた「5万円」を読み取って別の処理を始める(これがダーティリード)。
3. その直後、トランザクションAでエラーが発生し、処理がロールバック(取り消し)され、残高は元の「1万円」に戻る。
→ 結果として、トランザクションBは「現実に存在しない(幻の)5万円」をベースに処理を進めてしまい、データが完全に矛盾します。
[ 防ぐための分離レベル ]
★ 最も低いレベルの「Read Uncommitted」では発生してしまいますが、一段階上の「Read Committed(確定データの読み取り)」以上の設定にすれば、このダーティリードは完全に防ぐことができます。

1. 理解のコツ: 「お店のレジ」をイメージしてください。店員さんが商品をカゴに入れながら「合計5,000円です」と画面に出した(未コミット)のを見て、あなたが財布から5,000円を出そうとした瞬間、「あ、すいません、今の商品2倍の値段でした!」と取り消されたような状態です。確定する前の数字を信じて行動すると、トラブルになりますよね。
2. 試験対策の視点: 「コミットされていない変更を読み取る」「ロールバックによって存在しないデータを参照してしまう」という記述があればダーティリードが一択です。3大有害現象(ダーティ、ノンリピータブル、ファントム)の中で最も基礎的であり、真っ先に防ぐべき現象として出題されます。


4. まとめ

「他のトランザクションが確定していない、取り消される可能性のあるデータを読み込んでしまう現象」。これがダーティリードです。これが発生しないよう、現代のほとんどのRDBMSでは、デフォルトでこの現象をブロックする設定(Read Committed以上)になっています。


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