忍者ブログ
情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【情報セキュリティ】誰?と何ができる?は違う!「認証」と「認可」|情報処理問題1000本ノック

情報セキュリティを学ぶ上で、避けて通れないのが「認証」と「認可」の区別です。言葉は似ていますが、役割は全く異なります。今回はその決定的な違いを攻略しましょう。

1. 【 問題 】:アクセス制御の基本

【 問題 】 情報セキュリティにおける「認証」と「認可」の説明として、適切なものはどれでしょうか?

① 認証は「本人であるか」を確認することであり、認可は「特定の操作を許可する権限」を与えることである。
② 認証は「特定の操作を許可する権限」を与えることであり、認可は「本人であるか」を確認することである。
③ 認証と認可は同じ意味であり、どちらもパスワードの入力によって完了するプロセスを指す。
④ 認証はシステムの「可用性」を高めるための手続きであり、認可は「機密性」を高めるための手続きである。

2. 正解:

正解: ① 認証は「本人であるか」を確認することであり、認可は「特定の操作を許可する権限」を与えることである。

3. 解説:「Who are you?」と「What can you do?」

この2つは独立した概念ですが、システムでは基本的に「まず認証して相手を特定し、その後に認可を行って権限を与える」という順番で処理されます。

【認証と認可の明確な違い】

■ 1. 認証(Authentication)
・目的:「あなたは誰(本人)か?」を確認する。
・手段:ID/パスワード、指紋や顔(生体認証)、ワンタイムパスワードなど。

■ 2. 認可(Authorization)
・目的:「あなたに何を許可するか(権限)?」を決める。
・手段:閲覧のみ/編集可能といった「アクセス権限(ACL)」の割り当て、管理者ロールの付与など。
[ 現実世界の身近な例:ホテルの宿泊 ]
認証:フロントで身分証を見せて「予約した本人」だと証明する手続き。
認可:渡された「ルームキー」。これにより、自分が予約した「301号室」のドアだけを開けられる(スイートルームや他人の部屋は開けられない)権限。

1. 理解のコツ: 英語のフレーズで覚えるのが最も確実です。認証は「Who are you?」、認可は「What can you do?」。この2文を頭に叩き込んでおけば、試験で絶対に迷わなくなります。
2. 試験対策の視点: 選択肢②のように、説明をあべこべ(逆)にして受験生を引っかける問題が定番です。また、近年は異なるWebサービス間で安全に「認可」の情報を渡すプロトコルである「OAuth(オーアース)」などの応用技術とも結びついて出題されます。


4. まとめ

「相手が誰かを確かめるのが認証」、「その相手に許可する行動を決めるのが認可」。これがアクセス制御の鉄則です。この2つが正しく組み合わさることで、初めて安全なセキュリティ環境が実現します。


PR