【企業経営・法務】新しい技術的アイデアを独占保護!「特許権」|情報処理問題1000本ノック
知的財産権(産業財産権)における代表格。自然法則を利用した高度な技術的思想(発明)を一定期間独占・排他的に利用できる「特許権」の仕組みを攻略しましょう。
1. 【 問題 】:企業と法務(知的財産権・特許法)
【 問題 】 産業財産権(工業所有権)に関する記述です。「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの(発明)」について特許庁に出願し、審査を経て登録されることで、その新規な発明を独占的・排他的に利用・実施できる権利を何と呼ぶでしょうか?
(ア)特許権(Patent Right)
(イ)実用新案権(Utility Model Right)
(ウ)意匠権(Design Right)
(エ)商標権(Trademark Right)
2. 正解:
正解:(ア)特許権(Patent Right)
3. 解説:「新しい技術・仕組み(発明)を独占できる強固な権利!」
特許権(Patent Right)は、技術的アイデア(発明)の公開と引き換えに、国家(特許庁)から一定期間(出願から原則20年間)、その技術を独占的に実施・ビジネス活用する権利を与える制度です。
他人が無断でその特許技術を使用した場合は、「製造・販売の差し止め請求」や「損害賠償請求」を行うことができます。
| 権利名 | 保護対象(何を保護するか?) | 保護期間(原則) |
|---|---|---|
| (ア)特許権 | 発明(高度な技術的思想・プログラムの構造など) | 出願から20年 |
| (イ)実用新案権 | 考案(物品の形状・構造・組み合わせなどの工夫) | 出願から10年 |
| (ウ)意匠権 | デザイン(物品・UIなどの美感・外観の意匠) | 出願から25年 |
| (エ)商標権 | マーク・ブランド(商品やサービスの識別標識・ロゴ) | 設定登録から10年(更新可) |
1. 理解のコツ: 「新製品の開発」に例えてみましょう。
・新しいスマホの「超高速な通信制御アルゴリズム(技術)」➔ 特許権
・SIMカードの「出し入れしやすい構造の工夫」➔ 実用新案権
・スマホ本体の「美しく洗練されたフォルム・外観」➔ 意匠権
・背面に刻まれた「メーカーのブランドロゴ」➔ 商標権
このように、ひとつの製品の中でも守られる側面によって権利の種類が分かれています。
2. 試験対策の視点: ITパスポート、基本情報技術者試験のストラテジ系(法務分野)で毎回のように出題されます。
問題文に「新規の発明」「技術的思想」「独占的・排他的」「特許庁への出願・審査」といったキーワードがあれば、迷わず特許権を選択しましょう。
なお、ソフトウェアの「プログラムの構造や制御手順(アルゴリズムを具現化したもの)」は特許権の保護対象となりますが、「プログラミング言語そのもの」や「アルゴリズム(概念)」は特許権の対象外となる点も引っ掛け問題対策として重要です。
4. まとめ
「新規の発明(高度な技術的思想)を独占的・排他的に利用・保護する権利」。これが特許権です。他の産業財産権(実用新案権・意匠権・商標権)との保護対象の違いをセットで完璧に覚えておきましょう!