【プロジェクトマネジメント】タスクを繋ぐ4つの絆!「アクティビティの依存関係」|情報処理問題1000本ノック
プロジェクト全体のスケジュールを破綻させないためには、タスクの「順番のルール」を正確に設定する必要があります。最も基本でありながら、英語の略称(FSやSSなど)と合わせて試験に頻出する「アクティビティの順序関係」を完全攻略しましょう。
1. 【 問題 】:プロジェクトマネジメント(タイムマネジメント・順序設定)
【 問題 】 アクティビティ(作業)の順序関係を定義するプレジデンス・ダイアグラム法(PDM)において、先行アクティビティ(前の作業)が完了(終了)すると、後続アクティビティ(次の作業)が開始できるようになる依存関係はどれでしょうか?
(ア) 終了-開始(FS:Finish-to-Start)
(イ) 終了-終了(FF:Finish-to-Finish)
(ウ) 開始-開始(SS:Start-to-Start)
(エ) 開始-終了(SF:Start-to-Finish)
2. 正解:
正解: (ア) 終了-開始(FS)
3. 解説:「前の終わり」が「次の始まり」の絶対条件
終了-開始関係(FS関係)は、最も直感的で一般的なタスクの繋がりです。
先行する作業が「Finish(終了)」しなければ、後続の作業を「Start(開始)」することができません。例えば、システム開発において「要件定義(先行)」が完全に終わらないと、次の「基本設計(後続)」の作業を始めることはできない、といった関係がこれに該当します。
| 関係性 | 英語の略称 | 条件の意味 | 具体的な業務の例 |
|---|---|---|---|
| (ア) 終了-開始 | FS | 前が「終わる」と、次が「始められる」 | プログラムのテストが終わると、本番環境へリリースできる。 |
| (イ) 終了-終了 | FF | 前が「終わる」と、次も「終わらせられる」 | マニュアル執筆が終わると、全体の校正作業も完了できる。 |
| (ウ) 開始-開始 | SS | 前が「始まる」と、次も「始められる」 | データベースの構築が始まると、画面のデザイン作成も開始できる。 |
| (エ) 開始-終了 | SF | 前が「始まる」と、次を「終わらせられる」 | 新システムの稼働が始まると、旧システムの運用を終了できる。 |
1. 理解のコツ: 「料理の工程」を想像してください。
・終了-開始(FS)は、「野菜を切り終わったら(終了)、鍋で炒め始める(開始)」という関係です。切っていない野菜を炒めることは絶対にできないため、前の作業の完了が、次の作業を始めるための絶対的な「トリガー(引き金)」になっています。
・試験で混乱しやすいのは言葉の順番です。これらはすべて『 先行の状況 - 後続の状況 』という順番で名前がつけられています。「終了-開始」であれば、「先行が終了したら、後続が開始する」と脳内で翻訳すれば、どんな組み合わせが出ても迷わなくなります。
2. 試験対策の視点: ITパスポートから応用情報、さらにはプロジェクトマネージャ(PM)試験まで、マネジメント分野の定番問題です。問題文の「先行が完了すると後続が開始できる」という日本語から、そのまま「終了」と「開始」を組み合わせて(ア)を導き出せるようにしてください。
また、午前試験では選択肢に「FS」「SS」といったアルファベットの略称(Finish/Startの頭文字)だけで表記されるケースも多いため、表にある4つの略称の意味まで完璧に一致させておく必要があります。特に、最も珍しい関係である「(エ) 開始-終了(SF)」は、「夜勤の警備員(後続)が交代のために出社して勤務を開始(Start)したら、日勤の警備員(先行)は業務を終了(Finish)して帰宅できる」といった独特な例と一緒に問われることがあるため、この表をまるごと覚えておくと大きな武器になります。
4. まとめ
「前の作業の完了を待って、初めて次の作業をスタートさせるという、プロジェクト管理で最も普遍的なタスクの順序関係」。これが終了-開始(FS)関係です。4種類のつなぎ方の名前のルール(前-後)をしっかり整理して、得点源にしていきましょう!