忍者ブログ
情報処理技術者試験の合格を目指す全受験者のための、1問1問「徹底解説」ブログです。単なる過去問の暗記ではなく、なぜその答えになるのかを本質的に理解できるよう解説します。書籍などでは学べない最新用語やトレンドを踏まえてご紹介します。

【開発管理】上流から下流へ!ウォーターフォールモデルの欠点と特徴|情報処理問題1000本ノック

滝が上から下へ流れるように、工程を一つずつ完結させて進める「ウォーターフォールモデル」。計画の立てやすさという大きなメリットの反面、現代のスピード感ある開発では課題となる「欠点」についても正しく理解しておきましょう。

1. 問題:開発モデルの特性と欠点

【 問題 】 システム開発におけるウォーターフォールモデルの欠点や性質として、不適切な(誤っている)ものはどれでしょうか?

① プロジェクトの後半にならないと、実際のソフトウェアが確認できない。
② 開発後半での仕様変更や手戻りに対して、柔軟に対応できないことがある。
③ 各工程で分業を前提とするため、工程間でのコミュニケーションロスが発生する可能性がある。
④ 開発の初期段階で、全体の期間や金額を固定的に見積もることができない。

2. 正解:開発モデルの比較に関する正解

正解: ④ 開発の初期段階で、全体の期間や金額を固定的に見積もることができない。

3. 解説:計画性と柔軟性のトレードオフ

ウォーターフォールモデルは、最初に全ての要件を決め、それに沿ってスケジュールを引き、工数を見積もります。そのため、「期間や金額を最初に見積もりやすい(固定しやすい)」のが最大の特徴であり、選択肢④はメリットの説明となっているため、欠点としては不適切です。

[ ウォーターフォールモデルの欠点 ]
実機確認の遅れ:テスト工程(後半)まで動くものが見えないため、最後に「イメージと違う」というリスクがある。
変更への弱さ:前の工程に戻る「手戻り」のコストが非常に高く、仕様変更に柔軟に対応しづらい。
分業の弊害:設計者と開発者が異なる場合など、ドキュメントを通じた伝達ミスが起きやすい。

[ アジャイルモデルとの違い ]
アジャイル:短いサイクルでリリースを繰り返し、変更に柔軟。ただし、全体の最終的な期間や金額を最初から固定するのは苦手。

1. 理解のコツ: ウォーターフォールは「建築(ビルを建てる)」、アジャイルは「料理(味見しながら作る)」に例えられます。ビルを建てる前に予算と工期が決まっていないと困るように、大規模な基幹システムなどでは今でもウォーターフォールが主流です。
2. 試験対策の視点: 試験では「手戻りコストの増大」や「利用者の確認が遅れる」といった欠点と、他の開発モデル(アジャイル、スパイラル、プロトタイピング)との比較が頻出します。それぞれの強みと弱みを表裏一体で覚えましょう。


4. まとめ

「最初に計画を固め、順序良く進める」。これがウォーターフォールモデルの核となる性質です。計画を固定しやすいというメリットが、変化の激しい現代では「柔軟性の欠如」という欠点にもなり得ることを押さえておきましょう!

PR